あえてやってる縦目地のヒミツとは?

おかげさまで忙しくて先延ばしにしていたんですが
事務所の壁の一部をまた仕上げ始めました。

 

 

 

 

通りを元気に

見た目はやはり大事ですね。

ここは通勤通学路でもある通りなのですが
色から受ける印象は大きいですよね。

 

明るく元気な色であれば、目にする人も元気をもらえます。

もちろん暗い色もビシッとしまってシャープで美しい印象を与えてくれます。

 

ただ、せっかくなら明るいのがいいし、グレーの面との塗り分けで
面白いコントラストを加えながら仕上げています。

 

櫛引で縦はちょっとないんですが、あえて縦にしています。

 

縦に櫛を入れるのは継ぎ目だらけになるんですが
ヒトが作った証としてあえてその継ぎ目を出しています。

 

そして雨だれで汚れたとしても、この目地に沿って汚れてくれれば
それはそれで美しいので。

 

最初だけ綺麗で、後から汚れたらみすぼらしいのはちょっと残念ですもんね。

 

建築写真で多いのが、竣工当時は綺麗だけど
家具を入れたり生活感が出てくると途端に破綻する家ってたくさんあります。

 

建築家たちに想像力が欠如しているからですが
それ以上に建築家の怠慢で自分の作品にしか興味がないからでもあります。

長年たっても味が出てきて
記憶に残るもの。

 

家族だけでなく、地域の人
世界中の人の記憶に残るものがいいですね。

 

そんな暮らし作り、建築をシムコノイエはやっています。