最終段階のキッチンの養生を外しにかかる手前です。
照明も付けて、雰囲気がぐっと変わってきました。
照明だけでも雰囲気は変わります。
戦後の影響ですが、日本は蛍光灯の白い光で
暮らしが一気に安っぽくなりました。
それまでの薄暗さ、戦前までの暮らしとの対比で
アメリカ的な家電と一緒に蛍光灯も普及はしましたが、、、
本来、灯りは白ではありません。
不眠症や神経系のストレスが多いのも
部屋が明るすぎるからです。
もっとパキッと明るさを分けた方がいい。
シムコノイエは住まう人の暮らし方をヒアリングしながら
イメージをしていきます。
明るさにしても、全部照らさず、食卓だけ、
キッチンだけ、といった形で。
それの方がカッコいいしオシャレですしね。
全部照らすとカッコ悪いのでやめましょう。
それに、昔の日本家屋には陰があってそのほの暗さが素敵でした。
谷崎潤一郎の陰翳礼讃には、日本家屋の崇高さについて語られています。
しかも世界中の建築家のバイブルでもあります。
明るくなりすぎて色気も失った日本の家。
たとえモダンな造りでも
ほの暗さと共に、暮らしに静寂や美しさがかえってきます。
コロナ騒ぎで、慌てる世の中。
SNSに情報を求めるよりも、
今必要なのは自分と向き合う時間ではないかと思います。
家族と共に過ごせる時間、その暮らしに感謝を。
そんな人の暮らしの輪が
長崎諫早で広がりますように。
今なら返さなくてよい長崎独自の補助金で
内装もカッコよく作りかえられます。
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