土地を読むということ
土地を歩いて 風を感じる
風に運ばれる匂いを感じる
土のにおい
生活のにおい
機械のにおい
仕事のにおい
同じように光を観る
それが観光の意味
出かけた先でパシャパシャ
写真を撮るのが観光ではありません
どんな光が差しているのだろう
たまたま行ったその土地で
どのような光に出くわすのだろう
全身全霊で会話する
見えている世界だけでなく見えない世界、
日本人の霊性に働きかける有難い存在達と
かれらはささやく
声にならない形で
それは光であり風であり
この瞬間に起こる出来事として
そこで出会う人々の口を借りて
どうして簡単に単純に作られよう?
建築は大地の上に立つ
それならば彼らの言い分も聞いてみよう
決して彼らは怒っていない
むしろいつも歓迎してくれている
どんなに人間に汚されても
彼らはいつも優しく迎え入れてくれる
完全に優しくはなれないけれど
完全に優しくは作れないけど
どうしてもトキシックなものも
美しい時もあるけれど
それでも彼らとのやり取りの中で
静かに立ち上がるカタチがある
あなたの欲しい暮らしはどんなものですか?
本当に手に入れたいもの
本当にやりたいことでしょうか?
きっとあなたは既に知っています
それならば優しい眼差しで
自分の声を聞いてください
あなたの住処は自ずと
立ち上がっていきますから
今日も長崎から優しい眼差しを送りましょう