住空間の色と神仏と氣の流れ

全てが仏
全てが神

この世界を構成する全てが
仏であり神であり
宇宙である

それを感じるからこそ
色がもたらす力を感じ
空間の持つ力が感じられる

同じように土地の氣があり
人の氣がある

風が吹いて教えてくれるし
光がさして教えてくれる

虫たちが伝えてくれるし
人がもたらしてくれる

全てがつながっていて
何も無駄なものなどない

室内に薄桃色の薄ピンクの色の
左官塗り壁を作った

可愛い色味
ホント可愛くていい

塗り味もあって
手仕事の柔らかさを感じる

手間の量は愛情の量

建築は自動的に立ち上がらない
少なくとも手工業的な建築の範囲では

多くの職人さんの手で作られる
土地の氣を享けつつ
それぞれの職人さんが持つ氣を放ちつつ
実態としてはそんなものは見えてこないけれど

いろんな氣、いろんな人の色が混じり合い
カタチが与えられ立体化していく

最終的にその空間の中で
使われながら醸造されていく

その一つ一つの行為すらも仏であり
道具一つも素材ひとつも仏

どんなに手荒に扱われても
彼らは優しく見護るだけ

不思議だけど
そんな優しさに包まれて

この世界は不思議なことに溢れている

当たり前なことはひとつもなく
たくさんの仏たちが優しく見護る中で
私たちは日々を送る

何が起きても最後は感謝

彼らがここ肥前諫早にいてくれているから


私はカタチの中に彼らから
享けた氣を包ませていただく

これでいいという声に癒されつつ
ひとつ一つの出会いに感謝