ーIimori S HOUSEー
Poetry of life
ーKey wordー
フルリノベーション
建築倉庫→アトリエ兼住宅
鉄骨造2階建
七赤金性
ーVisionー
工務店の資材倉庫兼事務所だった建物を学生やアーティストの集まるアトリエ兼住居としてフルリノベーションしました。鉄の持つ力強さや倉庫の持つ簡素な美を残しつつ人の集まる空間としてどうあるべきか。また、建物の裏手には家はなく田園風景が広がっています。
人が作り出した美しい自然と、工業製品で作られた倉庫建築をいかにつなげるのか。この場所で心地よく過すためのデザインを模索しながら進めたプロジェクトです。
ーNarrativeー
住宅は、すごく長い時間を共に過ごすものだからいつでもどこでも明るい空間は気げ滅入ってしまいます。家中日光で満たされて明るければ心地よい空間になるわけではありません。光があれば影があるように。しっかり明暗をデザインしてあげることが重要です。
リビングだからと思考停止して大きな窓をつけて明るくすることはないのです。結果として大きな窓を設けるにしても、一度立ち止まって見る必要があります。
自分にとって家族にとって、リビングはどうあるべきか。寝室はどうあるべきか。なんとなくでいいので考えてみましょう。
もしかすると、大きな吹き抜けの空間だけど、日光はあまり入れないといったワタシだけの最適解が見つかるかもしれません。
極限まで開放的なお風呂。
99%の住宅では、お風呂やトイレが外の部屋との壁がなく丸見えなんてことはないでしょう。
また、ここで一度立ち止まって考えてみます。
外は家一軒ない田園風景。せっかくならお風呂は綺麗な景色を見ながら入りたい。
だったら、思い切ってお風呂の壁を取っ払ってしまおうと考えました。
これでいいのだ。
ワタシだから許せる心地よい暮らしはあるはずです。
素敵な暮らし、素敵な家はこれでいいのだと許すところろから始まるのかもしれません。
素敵な暮らしは、インテリアからだと思います。
どんだけ拘って、時間とお金を家につぎ込んでも、インテリアが適当だと台無しです。正直、本当のことを言うと、暮らしぶりや生活の豊かさはインテリアに支配されています。家を立てるときは、住居→インテリアと言った順番に考えがちです。なので多くの人たちは住宅のプラン完成間際に慌てて、キッチンやお風呂家具の選定をしてしまいがちです。
もしこの文章を読んでいるあなたが、住宅の新築やリノベーションを考えているなら先にインテリアについて考えることをお勧めします。
インテリアが先に決まって入れば一気に住宅のプランは立てやすくより中身の詰まったものになります。
一生にたくさん経験することではありません。
幸せになれる住宅が一棟でも多くできますようにと願いを込めて。